注文住宅で後悔しないためのチェックポイント10選
注文住宅の最大の魅力は「理想のプランがたてられる」ということですが、実際に住んでみてから「こうすればよかった」と気付くことも珍しくありません。
竣工後に後悔しないためには、設計の段階からポイントを絞って間取りを検討することが大切です。
そこで今回は注文住宅のプラン決めで見落としがちなポイントを10個に絞って紹介します。
【チェックポイント①】生活動線・家事動線
住宅の動線とは、住んでいる人の動きを表した軌道(ルート)のことをいいます。
「玄関から帰宅→リビング→脱衣所→バスルーム→寝室」というように生活する上で毎日通るルートのことを生活動線といいます。
それに対して「キッチン→洗濯機→物干し場」というように家事をする人が通るルートのことを家事動線といいます。
生活動線・家事動線がスムーズであるほど生活する上でのストレスが軽減されますので、意識しておきたいポイントです。
家の中の動き方は人によって異なりますので、自分の日々の動き方をシミュレーションしながら間取りを決めることが大切です。
■生活動線のポイント例 ■家事動線のポイント例 |
なお、生活動線・家事動線をシミュレーションするときは、生活シーンを想像しながら平面図(間取り図)にペンで描き込んでいくとイメージしやすくなります。
【チェックポイント②】サッシの取り付け位置
サッシ(窓)の位置を決める上で特にチェックしておきたいポイントは採光・通風の入り方です。
採光については、朝は南方面→日中は南方面→夕方は西方面という流れで太陽の光が入ってくる方向が動きます。
たとえば起きる時間に朝日が入りやすくするために寝室のサッシを東側に向けたり、また洗濯物がよく乾くようにメインサッシを南側に向けたりするなど、生活サイクルに合わせてサッシの方位を決めることが大切です。
通風については、窓から部屋に入ってきた風がどこから抜けていくのかということを想定することが重要です。
部屋の一部で空気が停滞しないよう、住宅全体で風通しがよくなるようにサッシの位置を決めるようにしましょう。
【チェックポイント③】収納容量
生活をする上では、収納の大きさも大切です。
全ての居室に必ず1つの収納スペースを設けることはほとんどの方が意識されると思いますが、廊下やリビングなどの共用スペースにも収納を設けることで、掃除機・扇風機・アイロンなどといった(使わないときは邪魔になる家電)もらくらく収めることができるようになります。
収納スペースは「気が付いたらパンパンになってしまっている」ということになりがちなので、全ての持ち物が入るギリギリの容量にしておくのではなく、実際に所有している家財の量よりも余裕をもったスペースを確保しておくことをおすすめします。
【チェックポイント④】コンセントの数・位置
建物ができあがったあとにコンセントを増やすのは大変ですので、設計段階であらかじめコンセントの数や位置について確認しておくようにしましょう。
テレビや冷蔵庫などのように常設の家電に必要なコンセントをはじめ、掃除機やアイロンなどたまに使用する家電についても使う場所を想定してコンセントを設けておく必要があります。
コンセントの位置と併せて確認しておきたいのが、照明のスイッチの位置です。 |
【チェックポイント⑤】家具・家電の設置
間取り決めのときは気付かなかったけど実際にベッドやソファを置いてみると思った以上に狭かった、邪魔だった、というような話も珍しくありません。そうならないよう、設計段階で家具や家電の設置箇所を決めておくことも大切です。
実際に設置する家具・家電の大きさを確認し、間取り図面上に描き込んでみるとイメージがしやすくなります。
【チェックポイント⑥】各居室の広さ
家具・家電の設置箇所とあわせて、各居室が狭すぎないかということも確認しておきたいポイントです。
図面上で家具・家電が置けるギリギリの広さだけを確保していると、住んでみてから圧迫感を感じることがあります。
余裕をもった広さがとれているかを確認するようにしましょう。
【チェックポイント⑦】空調の効きやすさ
暑い沖縄では、空調の効き具合についても重要な検討ポイントとなります。
広々としたリビングや吹き抜けに憧れる人は多いですが、部屋空間があまりにも大きすぎると空調の効きが悪くなってしまいますので、複数台のエアコン設置が必要になった事例や、中には業務用のエアコンを設置したという事例もあるようです。
間取りを決める際は、部屋の大きさに対してどれくらいの空調設備が必要になるのかということも意識しておくとよいでしょう。
【チェックポイント⑧】音対策
生活する上では音の問題も重要です。
特に静かさが求められる寝室は、外からの音(自動車など)がなるべく入らないように道路から遠ざけた位置に配置するなどの配慮が必要です。
また室内の音対策についても、リビングなど音のする部屋と寝室を隣接させないなどの工夫があれば快適な寝室を確保することができます。
居室の配置だけでなく、壁が構造や建具の種類などによっても音の伝わり方が変わってくることもあります。
【チェックポイント⑨】外からの視線
意外と見落としがちなのが、外からの目線です。
道路を歩いている通行人から家の中が見えないようになっていないか、あるいは隣の建物の人と目線が合うようになっていないか、実際の現地を見ながら図面と照らし合わせて確認するようにしましょう。
また、家にお客さんを家に招き入れたときに客間(リビング)までの動線でキッチンや寝室などの生活空間が見えるようになっていないかという点も意識することも重要です。
【チェックポイント⑩】バリアフリー性
マイホームは今後数十年と生活する建物ですので、将来のバリアフリーが確保できるかということも重要です。
トイレや階段に手すりを設置しておけば高齢で足腰が弱くなっても安心して生活することができます。
今すぐ設置しなくても、将来容易に設置することができるつくりは意識しておきたいところです。
また廊下は車椅子でも十分に通れる幅になっているか、また玄関や各居室入口の段差が大きすぎないかということも念のため確認しておくようにしましょう。
注文住宅のご相談はコンサル未来へ
注文住宅を建てたあとに後悔しないためのポイントを10個に絞って紹介しました。
考えることが多くて大変そうだと印象を受けた人も多いのではないでしょうか。
しかし、「一生に一度の買い物」と言われるマイホームですので、自分の希望通りの住宅が建てられるように念入りにプランを検討したいものです。
コンサル未来では、これまでの注文住宅の実績から「お客様が快適に過ごせる間取り」を提案できます。
「お客様の希望イメージ」と、「実際の利便性」を掛け合わせた一生に一度の家づくりをお手伝いさせていただきます。
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